目次
2 テニスのストロークをやぎ的に解説
このページでは、
●「ラリーが続かなくて困っている・・・」という方
●「腰や肩、手首をよく怪我する・・・」という方
●「フラットのボールが打てない・・・」という方
●「なぜかスライスぎみになる・・・」という方
●ヨーロッパの”パ”の部分が可愛くなってしまう方
向けに、テニスが上手になれるメソッドをご紹介しています。
この記事を読むとこうなります。
▼ボールが飛ぶようになる
▼回転をかけれるようになる
▼ミスの原因を明快できる
記事の内容が理解できるよう身体を動かしながら何度も記事を読み込んでいきましょう♪
それでは4時間目も楽しんでいきパしょー!!
1時間目 自己紹介
2時間目 テニスって?
3時間目 基本
4時間目 ストローク
5時間目 ボレー
6時間目 サーブ
補足を付け加えた動画もあります。記事の最後にもう一度リンクを貼りますので、今は飛ばしても構いません。
2-1 横のスイング
あなたは3時間目を受講したことで「力加減」と「タイミング」の意味を理解しています。それら完成度はよりテニスの高みへ連れていきます。
その土台がある状態で、テニスのラリーに必要な「ストローク」の本質を学習していきましょう。
◎本質
さて、唐突ですが「横のスイング」とは、体の動かし方のことです。
手を左右に広げ横にブラブラ動かすと、電電太鼓(でんでんだいこ)のような動きになります。
この股関節を動かす横のスイングをすることで、ストロークに安定感やスピードを加えることができます。
人体から考えると股関節の動作はボールへ威力を加えるにふさわしい身体の部位です。
◎本質のナゼ
ナゼ、横のスイングがストロークの本質なのでしょうか。まず、まっさらな状態のあなたは、ボールを飛ばすフォームのイロハを知りません。
前提として、テニスではボールを前へ飛ばす必要があります。そのためには身体のどこかを動かさなければなりません。
ラケットを持っている手、手首、肘、肩、肩甲骨、股関節、膝、足首、足。
これら関節から部位を選択する際には、運動連鎖を念頭に置くことで最適解を求めることができます。
ここでの運動連鎖とは関節を連鎖するように動かすことで効率的に運動の効果を高めること、と定義します。
そして、関節を滑らかに連鎖させるには脱力が必要になります。余分な力が加わることによって関節の動きがストップしてしまうからです。
であれば、一度発揮した力が効率的に他の関節を動作させることが運動連鎖にとって重要となることがおわかりいただけるかと思います。
抽象的になりますがそれぞれの関節を歯車に見立てた場合、一番初めに力を発揮すべき歯車はどの関節でしょうか?
そうした疑問点は股関節という解答として洗練された線になります。なぜなら手足の四肢は股関節と肩甲骨によって胴体に繋がっているからです。
根本的な股関節を初動に選択すれば、先述した電電太鼓のように他の関節が連鎖されて滑らかに動き出します。
テニスのストロークは股関節の動作を分かりやすく表現した横のスイングが本質です。なぜなら、動作を行う股関節はボールを前へ飛ばすのに効率的な関節だからです。
▼ちょっと説明
とはいえこの横のスイングは、文字だと理解しがたいかもしれません 😐
それは、当たり前のことを小難しく表現してしまっているので、混乱してしまうからです。
野球でもボクシングでも、後ろから前へ押す動作は共通しています。
このメソッドでは、当たり前なので指導する必要のないことを取り上げることで、複雑なストロークの本質を捉えます。
◎具体案
手でちょいとラケットを振れば、ボールは飛びます。けれど「ストローク」を打つためには横のスイングが必要でした。
そのような横のスイングを練習する具体案ですが、横のスイング自体はボールを飛ばすためにみなさん無意識で出来ていますので、取り上げて練習することもありません。
私のレッスンでは、無意識を意識するように伝えます。
また、余談になりますが、もしボールのスピードをあげたいのであれば腕力でボールを打つのではなく「どこに」力を込めてボールを打つのかが大切だと考えます。
その場合、関節の運動連鎖をスムーズにすることで、効率よくボールにスピードが加わります。
運動連鎖を意識するには本来、足首→膝→腰→肩→肘→手首へ流れるような運動連鎖を意識すべきです。
ですよね。
意識することが多ければ多いほど、「難しく」なりますので、腰を動かしたらラケットが自然と出てくるようなスイングを行ってください。でんでん太鼓です。
ただし無理に股関節を動かせば、それこそ余分な力を生みかねません。これまで動かしていなかった方は、その分だけ股関節を動かしましょう。絶対ケガをしてはいけません。約束ですよ?
◎つまり
テニスではボールを前へ飛ばす必要があります。そのためには身体のどこかを動かさなければなりません。
それに適した部位が股関節で、股関節の動作である横のスイングをすれば効率的にボールへ威力が加わるのだとお話ししました。
しかし横のスイング自体はあなたが無意識でされている当たり前の動作。
この当たり前をかみ砕くことで、物事、そしてテニスの本質を捉えていきましょう 💡
ここまでのおさらい
▼「横のスイング」でストロークを行う
▼横のスイングは「股関節」の動作
▼「でんでん太鼓」をイメージして動かす
▼今まで動いていなかった分を動かす(怪我注意)
2-2 縦のスイング
◎本質
縦のスイングで、ボールに回転を加えましょう。
縦のスイングとは、アン〇ンマンがアンパンチをするときにぐるぐると手を回しますが、あの動作です。
もう少し具体的に動作を説明します。
まず、体育教師「気ぅをつけぇえ!」の状態から、手を上へ上げ、背中の方に回すと、一周して正面に手は戻ってきます。(背が小さく先頭で手を腰に置いていた、という方を除く)
この動作によって、ボールには歯車が噛み合うように自然と縦回転が加わります。縦のスイングとはボールに回転を加える動作です。
ここでのポイントは、回転をかけるために手首や肘を使うのではなく、肩甲骨を使うことです。
また、回転の方向は下から上↑です。
◎本質のナゼ
ナゼ、縦のスイングでボールに縦回転(ドライブ)を加えることがストロークの本質になるのでしょうか?
その疑問に答えるためにはまずナゼ回転をかける必要があるのかを説明する必要があります。
テニスで回転をかける理由は、テニスは野球のようにボールを飛ばすほど良いスポーツではなく、コートの範囲内にボールを収める必要があるからです。
なので、例えば自陣に飛んできたネットより低いボールを相手コートへワンバウンドさせるためには、回転を加えてボールを落とします。
そのようなことはありません。
ボールの威力が弱ければ相手のコートへ落下しますし、ネットより高いボールであれば角度がつけれるので相手のコートへ叩き込むことができます。
しかしテニスの主はラリーで、ポイントを取るためには威力のあるボールが望ましく、多くの場合打点はネットより低いです。ですから、テニスのストロークは回転をかける必要があります。
必要性が分かれば、回転をかけるために適切な関節を選択することで、効率的にボールへ回転が加わります。適切な関節を選ぶには歯車を連想すれば分かりやすいので。結果肩甲骨の動作が重要となります。
テニスのストロークは肩甲骨の動作を分かりやすく表現した縦のスイングが本質です。なぜなら、動作を行う肩甲骨はボールに回転をかけるために効率的な関節だからです。
▼ちょっと小話
つまり、極端なことを言えばネットより高いボールには回転を加える必要はありません。
これは本質から言えばの話なので「ネットより高いボールに回転を加えることは悪い!」という極端な考え方ではなく状況に合わせて対処してください。
あと「なぜ大きな歯車を選択した結果が肩甲骨になるのだろう?股関節じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。もし思われたとしたら、一度歯車の先端を考えてみてください。
ボールへ回転をかけるにはラケットを下から上へこすりあげる必要があります。
股関節の動作は電電太鼓のように横へしか動きませんが、アンパンチの動作ができる肩甲骨は縦へ身体が動くことでボールを下から上↑へこすりあげることができます。
そのため、そのボールの回転すら歯車にした場合、回転がかかった経緯を追えば肩甲骨が一番大きな歯車だということが分かります。
それと簡単に補足説明をします。テニスを始めたばかりの方からしたら分からないカタカナが多く存在します。
「ストローク」とは、ワンバウンドしたボールを返球することだと思ってください。また、ボールに回転を加えることで変化球を打つことができます。
ストロークで用いられる一般的な回転は以下2種類です。
縦回転(ドライブ)
トップスピンとも言われますが、違いはよくわからず、そこはまぁなんでもいいと考えています。縦回転を加えることでボールが落下します。
逆回転(スライス)
逆回転を加えることで、ボールがスーっと伸びます。スライスは初心者にとって難しく、逆回転を加えながらボールを押す感覚を養う必要があります。
◎具体案
縦回転を意識する具体案は、ボールを前へ転がすことです。すると、回転しながらボールが前へコロコロと転がります。
その感覚で、ボールに縦回転を加える意識を養います。注意点としては、手首まで柔軟に使ってボールを転がす感覚をお持ちください。
動作は、アンパンチとあとボウリングのイメージが近いです。まっすぐボールを投げると回転がかかりますよね。
◎つまり
テニスはコートの範囲内にボールを収める必要があるため、得点が取れる威力のあるボールで再現するには回転が必要だというお話をしました。
加えて回転をかけるには肩甲骨の動作である縦のスイングでボールに回転をかけることがテニスにおけるストロークの本質だというお話もしました。縦の幅が大きいほど、ボールに回転が加わります。
またラケットの握り方によって、加わる量が変わりますので、ご自身にあったスイングを見つける材料にしていただければと思います 😛
怪我の予防として注意したいことが1点。このドライブ回転は「腕力」でどうにでもなります。するとどうでしょうか。怪我に繋がります。
嵐の時、大木は暴風で折れますが、雑草はしなやかに揺れるだけ。知恵の輪を壊すような力の使い方をするのではなく、知恵を活かして回転をかけるようにしてください。
ここまでのおさらい
▼「縦のスイング」でストロークでは回転をかける
▼縦のスイングは「肩甲骨」の動作
▼ボウリングのイメージが近い
テニス初心者向けストロークメソッド_2「まとめ」
《以下画像を保存!!》
いかがだったでしょうか。
2-1でボールに威力を加える、横のスイング
2-2でボールに回転を加える、縦のスイング
の説明を行いました。
これはあえて説明するまでもなく、あなたがすでに出来ていることです。
なぜなら、スイングの軌道は地面の横と身体である縦から見て自然と斜めになっているからです。
横棒と縦棒の間。直角(90度)の間は、45度。皆さん、自然にスイングの角度は45度になっています。
では、あえてこれを説明するメリットとは何か。それは、ミスの原因が分かることにあります。
物事の端と端を捉えると、原因が分かります。原因を解明するには割合を考えます。
仕事には、丁寧と速さの両端があります。丁寧だけど遅い人がいれば、速いけど雑な人もいます。丁寧で速い人を世間では、プロと呼びます。
縦のスイングが上手でミスは少ないけど、ボールが遅いことが悩みであれば横を加えましょう。
横のスイングが上手でボールは速いけど、ネットやアウトが多ければ縦を加えましょう。
ボールがコントロールできなければ基本を学びましょう。
状況に合わせた割合を見つけることで、
「このボールは、横70縦30だ!」
「今のミスは、縦が少なかったな・・・」
など、ボールに対しての意識や反省が簡単にできます。
コーチからなぜミスしたのかを毎度聞いてはいけません。
ストロークとは、横のスイングと縦のスイングだと説明を受け、ご自身でミスの原因を探れるようになることが上達の近道であると考えます。
ですので、
●「ラリーが続かなくて困っている・・・」という方
→横と縦の割合を見直す
●「腰や肩、手首をよく怪我する・・・」という方
→横を見直す
●「フラットのボールが打てない・・・」という方
→横を見直す
●「なぜかスライスぎみになる・・・」という方
→縦を見直す
●ヨーロッパの”パ”の部分が可愛くなってしまう方
→もちあじ
という改善案を個人で思いつけば最高です。
記事の内容を忘れてしまいそうなら「なるべく簡単に言うと」の画像を保存してくださいね。
最後にクイズしましょう!!この記事、どれだけ覚えていますか?
4時間目 ストロークイズ~
ストロークのクイズしますよ!さっそくしますよ!!どれだけ覚えているか確認してみてください。
3時間目では「力加減」と「タイミング」を。4時間目では「横のスイング」と「縦のスイング」を知識へ加えてもらいました。
そのように、一つひとつ丁寧に情報を積み重ねれば、テニス初心者を脱することができます。かつ自信も芽生えます。
5時間目はボレーですよ♪休憩しながら記事を読み進めていってくださいね。
正直記事だけでは意味わからんかった方は、より詳しい情報を口頭で加えた動画でおさらいしてみてください。
1時間目 自己紹介
2時間目 テニスって?
3時間目 基本
4時間目 ストローク
5時間目 ボレー
6時間目 サーブ
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yagi
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